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       □■□ うつくしま教育通信 Vol.97 □■□2012.6.20

  発行:福島県教育委員会        http://www.pref.fks.ed.jp/

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☆☆ 目次 ☆☆ 
◎日々の思い
  県教育庁参事 笠原 裕二(かさはら ゆうじ)
◎リレーエッセイ
  県教育委員会委員 日下 龍一郎(くさか りゅういちろう)
◎お薦めの一冊コーナー
◎学校自慢コーナー
 南相馬市立原町第一小学校
 棚倉町立棚倉中学校
 福島県立本宮高等学校
◎お知らせ
◎編集後記

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◎日々の思い

「文化の力」       
         県教育庁参事 笠原 裕二(かさはら ゆうじ)

 今年の4月から、教育庁参事(人事・企画担当)を務めております笠原裕二と
申します。メールマガジンには初めての登場となります。どうぞよろしく
お願いいたします。
 私が今年の3月まで従事しておりました「第35回全国高等学校総合文化祭
(ふくしま総文)」の開催から、早いものでもう少しで1年になろうとしておりますが、
ふくしま総文の開催に当たりましては、多くの教職員の皆さんに大変お世話に
なりました。お陰様で、総合開会式のほか数多くの部門を開催でき、成功裏に
終了させることができました。ありがとうございました。
 ふくしま総文を開催することで、数年前から準備を進めてきた本県の高校生の
努力と全国の高校生の期待に応えることができ、また、全国の高校生の優れた
文化活動に触れていただくことで県民の皆様に元気を届けることができました。
 また、総合開会式で上演した構成劇を通して、この大震災からの復興に向けた
高校生の真っ直ぐで力強い思いを「ふくしまからのメッセージ」として、全国・世界に
発信することもできました。このメッセージは、多くの人の心に届いて、数多くの
激励や賞賛の声をいただきました。(この構成劇は、現在も動画配信サイト
“YouTube”で公開しておりますので、まだ御覧になっていない方は、
「構成劇 ふくしまからのメッセージ」で検索して是非御覧いただきたいと思います。)
 ふくしま総文に携わることで、私自身多くのことを学ばせていただきましたが、
特に文化が持つ力やその素晴らしさを実感することができました。
 一つには、文化は人に活力を与えて元気にするということです。人が文化に触れて
心を動かされたとき、感動を覚えると同時に、自らを鼓舞するエネルギーが湧いて
きます。ふくしま総文やその前後の高校生による避難所・仮設住宅訪問活動で、
高校生の若さあふれる演技・演奏に触れた県民の皆様から、毎回、「感動した」、
「元気が出た」とのコメントを多数いただきました。
 二つには、文化活動に参加する高校生に様々な教育的効果があるということです。
練習や共同作業の中でコミュニケーション能力が培われるとともに互いを認め合い、
協力することを学びます。課題の解決を目指して、計画的な練習の仕方や発表の
仕方を工夫するようになり、また、発表を通して多くの人との交流ができるように
なります。
 三つには、文化は地域づくりにもつながるということです。ふくしま総文のPRと
地域との交流のため、数多くの地域イベントに高校生が出演して、日頃の活動の
成果を披露しました。このことは、地域の側から見ると、高校生が参加することにより、
イベント自体の魅力が向上するとともに、若さとパワーが加わることでイベントの
作り手側に元気を与えることができます。また、地域づくりの今後の担い手である
高校生が様々な地域イベントに参加することで、その経験を積むことができるとともに
地域の活性化に取り組む刺激を受けることにもなります。
 こうした文化の持つ力を一層活用するため、これからは、ふくしま総文で高まった
文化活動に取り組む機運を継承して、各部門の活動や発表の場の確保、一般芸術
団体との連携強化、小中学生や地域社会との文化交流促進を図りながら、芸術文化
活動の振興・充実に努めていきたいと思っておりますので、教育関係者の皆さんの
御協力をよろしくお願いいたします。

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◎リレーエッセイ

「友人の死に寄せて」

         県教育委員会委員 日下 龍一郎(くさか りゅういちろう)

 去年は葬儀に参列した日が例年とはくらべることができない程多かった。大半が
津波で亡くなった方の葬儀だった。もうこんな年はないと思う。
 ある日の朝、僕の友人が亡くなった。僕よりひとつ若い人。朝起きてこないので
家族が見に行ったところ、すでに亡くなっていたそうだ。突然死。
 人は生まれた瞬間から死というものがついてくる。誰も死から逃れることは
できない。これまで祖父母や親戚、友人、知人の死を何度も経験してきたが、
ここにきて死というものをとても考えるようになった。若い時にはあまり考えて
いなかったと思う。自分の子どもたちが成長し、父母が日ごとに年老いていく。
自分は年をとったつもりはなかったのだけれど、鏡を見れば、額が広くなり、
白髪が目立つようになってきた。僕もやがては死ぬんだろうな。
いつかわからないけど。そう考えると、とてもさびしくなってくる。死には
病気などでおおよそその時がわかるもの、それと全く予測ができない突然
やってくるものがある。

 津波で亡くなった友だちにも突然それはやってきたんだ。
 愛する家族、大切な人に、ちゃんと別れを告げることさえできなかった無念さを
想像するだけで胸が苦しくなってしまう。つらかったろうな、自分が死ぬなんて
思ってなかっただろうな、ビックリしただろう、悔しいよな。実際には津波から
逃れることだけに懸命になっていて、それどころじゃなかったかな?
 僕の身にだっていつ死というものがやってくるかわからない。万が一の時の
ために今のうちに子どもたちに手紙を書いておこう。そう思った。
 はじめは手短に「兄弟仲良く協力してお母さんを助けてね」というような感じで
終わらせるつもりが、「おまえにはこんな良いところがある。あの時の行動は
素晴らしかった。お父さんは誇りに思っている。あの時あんなこと言ってしまって
ゴメン」とか、とても長々とおさまりがつかなくなってしまった。いったい
この涙はなんだろう?気持ちを白状することによって、心の中にいた後悔の
かたまりが洗い流され出てくるものなのだろうか?子どもたちのこれからを思うと
心配で心配で、不安からくるものか、生まれた時からこれまでを思い出し、
いとしさからくるものなのか自分でもわからない。
 僕と同じ子どもをもつ親であった友だちの死は、衝撃的で、あまりにあっけなくて、
誰でも突然死んでしまう可能性があると僕にわからせた。

 書いているうちに自分が本当にこのまま子どもたちを残して消えてしまうような、
まるで死を悟ったような気分で、言い残すことがないよう思いつくままにズラズラと
何枚も書いてしまった。書き終えたあと、読み返してみて、懺悔みたいで変な
手紙だった。でも書き終えたあと、妙にスッキリして気分が良かった。
 それと、自分の気持ちを正直に書いたことでいくつかの発見があった。それは
子どもたちの良いところが沢山あることに気づいたこと、もうひとつは、いかに
自分はこれまで子どもたちに対して「○○できる子」という条件を期待して
いたこと、その条件をついつい「そうしなくてはダメ」という感じで押しつけ、
課してしまっていたことにも気づき、大いに反省をした。

 でもこの手紙は子どもたちには渡せないなあ、良く考えて書き直すことにしよう。
まだその時がこないような気がするのでそのうちに。

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◎お薦めの一冊コーナー

 このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

 ○おすすめの一冊 『歴史物語 新島八重の生涯』 吉村康/著 歴史春秋社

 幕末の混乱期に会津藩士の娘として生まれた新島八重。平成25年NHK大河
ドラマの主人公として描かれることとなった彼女は、「悪妻」「烈婦」と呼ばれるほどに
力強く、また「ハンサムウーマン」と呼ばれるほどに生き生きと時代を駆け抜けて
いきました。
 県立図書館『「八重の桜」〜新島八重とその時代〜展』(6月30日〜)とあわせて
本書を読み、大河ドラマに向けて八重のことを調べてみませんか?
                           (県立図書館司書 Y.N) 

                      
  県立図書館024−535−3218
  http://www.library.fks.ed.jp/
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◎学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を
県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。   

○『心は一つ!がんばろう!けやきっこ』

                       南相馬市立原町第一小学校

 原町第一小学校マーチングバンドは、震災の影響でメンバーが全国各地に避難
したため、活動ができない状況でしたが、「仲間たちと一緒に音楽を奏でたい!」
という強い気持ちから、「H−Seeds」(エイチ・シーズ…一度途絶えたが、新しい芽を
出し育っていくようにという思いを込めてつけられたチーム名)を結成して活動を
再開しました。一都五県に離散したメンバーでしたが、今年の1月に行われた
東北大会で推薦を頂き、念願の全国大会に出場することができました。

  南相馬市立原町第一小学校の学校自慢のページへ
→ http://www.pref.fks.ed.jp/school/soso_s/s_minamisoma_haramachi11206.pdf
   
○『一点集中〜「今やるべきこと」に真剣に取り組む棚中生〜』

                        棚倉町立棚倉中学校

 耐震工事を終えて、校舎も体育館も武道場もとても明るくきれいになった恵まれた
環境の中、500名の生徒が学習に、部活動に、熱心に取り組んでいます。なかでも
多くの生徒が精力的に取り組んでいるのはボランティア活動です。朝のあいさつ運動や
清掃活動、他にも町が主催するボランティア活動に熱心に取り組み、自分のよさを
生かそうとする生徒が多いのが特徴です。
 
  棚倉町立棚倉中学校の学校自慢のページへ
→ http://www.pref.fks.ed.jp/school/kennan_t/t_tanagura_tanagura1206.pdf
  
○『公開文化祭(檀陵祭)開催される』

                        福島県立本宮高等学校

 平成23年10月に3年に1度の公開文化祭(第11回檀陵祭)を開催しました。
東日本大震災及び原発事故により甚大なる被害が出ている中、震災の復興に
少しでも役立つ形で実施することとし、「ゴミを減らそう」「被災者の方・地域の方と
ともに」というスローガンを掲げて取り組みました。
 
 福島県立本宮高等学校の学校自慢のページへ
→ http://www.pref.fks.ed.jp/school/kenpoku_k/k_motomiya1206.pdf
 福島県立本宮高等学校のホームページへ
→ http://www.motomiya-h.fks.ed.jp/

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☆☆お知らせ☆☆
 
 しっとりと雨に濡れたアジサイ。薄い青から紫のグラデーションが子どもたちの通学路を
彩っています。うっとうしい季節ですが、子どもたちには、ちょっとした身の回りの感動に気づく
心を養ってもらいたいですね。
 ここからは6月のお知らせコーナーです。 

◎「朝食について見直そう週間」スタート!
 県教育委員会では、子どもたちが生活リズムを改善し、朝食摂取を基本とした
望ましい食習慣を身に付けることができるよう「朝食について見直そう週間運動」を
実施します。
 この運動は、6月の食育月間にあたり、全ての公立学校(幼稚園、小学校・中学校・
高等学校、特別支援学校)において、6月から7月にかけて任意の1週間を学校ごとに
定め、家庭や地域とともに、各学校の実態に応じた朝食摂取率を高める取組を実施して
いこうとするものです。
 本運動に係る各学校の取組に御協力いただきますとともに、家庭における望ましい
生活習慣の確立や食育の推進に努めていただきますようよろしくお願いします。

 ○「わたしが作る朝ごはんコンテスト」作品募集
   今年度も、朝食摂取を基本とした生活リズムの向上と望ましい食習慣の形成を
  図るため、小学生を対象に「わたしが作る朝ごはんコンテスト」を実施します。
   昨年度は震災の影響があり中止しましたが、平成22年度は3,012点の
  応募がありました。アイディアあふれるたくさんの作品の応募をお待ちしています。

   募集期間:平成24年7月2日(月)〜9月3日(月)
   応募先:各教育事務所学校教育課まで。詳しくは学校を通してお知らせする
       とともに、健康教育課のホームページにも掲載しています。

  健康教育課 024−521−8409
  http://www.kenkou.fks.ed.jp/oshirase/oshirase%20index.html

◎平成24年度 道徳教育総合支援事業「モラル・エッセイ」コンテストについて
 県教育委員会では、子どもたちの豊かな心をはぐくむために、(1)教育相談体制の
充実、(2)心の基盤づくりのための道徳教育の推進、(3)生徒指導上の地域との連携、
(4)心のケアやサポートの支援体制づくりを柱とした「ピュアハートサポートプロジェクト
事業」を展開していますが、その事業の一環として、「モラル・エッセイ」コンテストを
実施します。
 東日本大震災以降、私たちは思いもよらなかったさまざまな経験をしてきました。
みなさんが体験したちょっといいお話、モラルやマナー、いのちや家族、人との絆など、
今伝えたいメッセージを募集します。心温まるエピソードについては、福島県教育委員会が
作成する道徳教材資料の巻末に掲載し、各学校に紹介したいと思います。

  募集期間:平成24年7月2日(月)〜8月31日(金)
  対象:県内に在住する中学生、高校生、一般の方々
     及び県外に避難された中学生、高校生、一般の方々
  ※応募方法等、詳細はホームページを御覧ください。
  
  義務教育課 024−521−7774
  http://www.gimu.fks.ed.jp/shidou/moral24/
 
◎県立美術館からのお知らせ

 ○企画展「ベン・シャーンクロスメディア・アーティスト」展
   ベン・シャーン(1898〜1969)は、20世紀という激しく揺れ動いた時代を
  アメリカという場所から見つめ続けた画家でした。本展は、日本で約20年ぶりの
  回顧展となります。
   シャーンが描き続けたのは、科学技術が躍進する一方で二つの大きな世界大戦を
  経験し、人間の尊厳が危機に瀕した社会でした。しかしそれは過ぎ去った過去では
  ありません。社会に翻弄されながらも尊厳を持って生きる人々の姿は、今、日本に
  いる私たちの心にも静かに響く何かを秘めています。
   シャーンは絵画だけでなく、版画や写真、ポスターやイラストレーション、書籍など
  さまざまなものを手掛けました。特に本展では、ハーバード大学附属フォッグ美術館の
  御協力により約300点の写真画像を日本で初めて御紹介します。
   それらの写真の中には、絵画のイメージ・ソースになり、やがて版画やポスターなどの
  グラフィック・アートへと変容していくものがありました。様々なメディアを縦横無尽に
  行き交いながら、イメージはどのように熟し、深化していったのでしょうか。
   約480点の作品や資料から、創造の神秘、シャーンの芸術の豊かさを御堪能下さい。

  期間:開催中〜7月16日(月・祝)まで
 
 ○「ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い」展
  7月28日(土)〜9月17日(月・祝) 乞う御期待!
  
  県立美術館 024−531−5511
  http://www.art-museum.fks.ed.jp/

◎県立博物館からのお知らせ
 
 ○「恐竜時代のふくしま ―化石が語るふくしまの古環境―」
   地球の長い歴史の中で、中生代は地球上で恐竜が大活躍していた時代です。
  福島県の太平洋岸に分布する相馬およびいわき地域の中生代の地層から、
  近年、恐竜をはじめとする脊椎動物・アンモナイト・貝類・昆虫・裸子植物
  など、新種を含めた世界的に貴重な化石の発見が相次いでいます。
   展示では、これらの化石と化石を産する地層をもとに、恐竜時代のふくしまの
  生きものの姿や当時の環境を復元します。
   全長10m近いアマルガサウルスなど、大型の恐竜の全身骨格も展示します。
  夏休みの期間、太古の世界をお楽しみください。

  期間:平成24年7月14日(土)〜9月17日(月)

  県立博物館 0242−28−6000
  http://www.general-museum.fks.ed.jp/

◎福島県文化財センター白河館「まほろん」からのお知らせ

 ○収蔵資料展「新編陸奥国風土記巻之十 標葉郡」
   まほろんに収蔵されている考古資料を地域ごとに紹介するシリーズの最終回。
   楢葉町・富岡町・大熊町・双葉町・浪江町を対象に、旧石器時代から江戸時代
  まで各時代の代表的な遺跡の調査成果を紹介します。
   是非、御観覧ください。
    会 期:平成24年6月23日(土)〜8月26日(日)
    会期中の休館日:6月25日(月)、7月2日(月)・9日(月)・17日(火)
     入館・観覧料:無料

   まほろん 0248−21−0700
   http://www.mahoron.fks.ed.jp/

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□■□ 編集後記 □■□

 梅雨に入り、湿気の多い季節になってきました。暑い夏も間もなくということで、
今号では、夏休み期間に実施するコンテストの御案内をいくつか掲載しています。
 県教育委員会では、学力向上や体力づくりのみならず、豊かなこころの育成や
食育の推進にも力を入れています。今号で御紹介したモラル・エッセイコンテストや
朝ごはんコンテストを通じて、子どもたちにモラル・マナーや朝食の大切さを感じて
もらいたいと考えています。
 まだ夏休みが来るには少し早いですが、各施設のイベントの御案内とあわせて
CMをさせていただきました。是非ふるって御参加、御来場ください。

              教育総務課長 森下 平(もりした たいら)

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■配信の申込み等に関して
 配信の申込み、停止は次のページにてお手続きください。
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■このメールについて
 ・お問い合わせは、福島県教育庁教育総務課へお願いします。
  電話 024-521-7759
  メールアドレス k.kouhou@pref.fukushima.lg.jp
 ・このメールの再配信は御遠慮ください。
 ・このメールは携帯電話の形式には対応しておりません。

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 編集・発行 福島県教育委員会
 発行日 平成24年6月20日(水)
  http://www.pref.fks.ed.jp/
  e-mail k.kouhou@pref.fukushima.lg.jp

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